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「書くことは、たのしい。やめることはない。でも、ずっと1人で書くの?」。青山ヱリさんは、そんなさみしさで、2年前からブログサイト「note」に投稿を始めた。つづった小説がデビュー作になった。
『汝、星のごとく』は2022年8月刊行。もとは雑誌「小説現代」に2回にわたって掲載された作品です。発売後、第168回直木賞候補、第44回吉川英治文学新人賞候補、2022王様のブランチBOOK大賞、キノベス!2023第1位など話題になり、2023年に凪 ...
多くの人が「無宗教」を自認し、宗教を社会の周縁に置いてきた――。それが日本社会の姿だと東京大学教授の堀江宗正さん(宗教学)は指摘する。一方で、オウム真理教による一連の事件以後、既存の宗教は存在感を低下させ、代わって「目に見えない宗教」 ...
みんなちがって、みんないい。 金子みすゞ風に書きだしてみたのは、朝比奈あすか『温泉小説』(光文社)を読みながら、しきりにすごいなあ、すごいなあ、と感心してしまっている自分がいることに気づき、この感覚をどう表現していいか、と考えたからだ。
京都寺町三条のホームズ〈22〉美術補佐人(アート・アドバイザー)の誕生(望月麻衣、双葉文庫) 新本所おけら長屋〈三〉(畠山健二、祥伝社文庫)街とその不確かな壁〈上〉(村上春樹、新潮文庫)一次元の挿し木(松下龍之介、宝島社文庫) ...
2010年代にアメリカの政治哲学者マイケル・サンデルの『これからの「正義」の話をしよう』が日本で爆発的なブームとなった。それから10数年が経過し「正義について」語られることは少なくなった。それは、世の中から不正や不公正が是正されたか ...
パレスチナ問題(イスラエル・パレスチナ紛争)についての専門家は日本では多くないが、日本語でも多様な観点の議論に触れることができる。それは少なからず日本の翻訳文化によっている。専門家が無償かそれに近い形で重要な文献を翻訳する文化だ。
米国で何者かになろうと海を越えた青年、夫の海外転勤に合わせて渡米した女性、人生に詰んで海外へ拠点を移した男性──。異国の地で、不安定さや傷つきに揺れながらも、そのとき成しえる最良の力で人生にぶつかっていく。その語りに、若き日の宮地尚 ...
手に取ってまずしょうが焼きのページに目が留まった。千切りキャベツに紫キャベツが少々交じっている。こうすると見栄えはいいがビギナーには手間だなと思ったが、材料欄に「キャベツ……4枚(1枚は紫色のキャベツにするときれい)」と書かれていて ...
全12巻のアンソロジー『12か月の本』(国書刊行会)の刊行がスタートしました。『4月の本』には坂口安吾の小説「桜の森の満開の下」など、それぞれの月を題材にした小説・詩歌・随筆を集めています。季節感と言葉の美しさを詰め込んだこの本の成り ...
『「喜劇」の誕生 評伝・曾我廼家五郎(そがのやごろう)』(白水社)で第51回大佛(おさらぎ)次郎賞を受賞した日比野啓さん=写真=の記念講演会が、6月1日(日)午後2時から、横浜市中区本町1丁目の同市開港記念会館講堂で開かれます。講演のタイトルは「戦争 ...
「そうなんです。〈友達〉だと、不特定多数の中の一人って感じがするんですけど、〈友人〉だと、その子だけを指す感じがして。考えてみれば、そうやって、お互いの関係を言葉に落とし込んで確認し合うっていうのも言語化のよい作用かもしれません」 ...
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